ギルドの日常1

 

暇なギルド

[ ギィド ]
天気が悪いせいか、今日は人がこねぇな……まあ、楽で良いんだが、寝みぃ……

[ セレン ]
居眠、給与より減俸。

[ ギィド ]
いや、まだ寝てねぇから、寝ねえから、そのファイルに何か書き込むのやめろ。

[ シャルトー ]
暇なんだって?

[ ギィド ]
どっから聞きつけた。帰れ

[ ジャグ ]
暇なら、飲みに行こうぜ―!

[ ギィド ]
お前は家に帰れ。またジルに手配かけられるぞ

 

もう間違いが起こっちまえ

[ ギィド ]
ジャグ、少し飲み過ぎじゃねえのか。

[ ジャグ ]
今日はジルがセレンとこに泊まりに行ってていないんだよ。
だからこんな日くらい好きなだけ飲ませろ。

[ ギィド ]
お前、ジルの尻に敷かれすぎだろ……
酒ぐらい好きに飲ませてももらえねぇのか。

[ ジャグ ]
なに言ってんだ、ばぁか。
ジルがいるときに深酒して間違いが起こったらどうする…!

[ ギィド ]
そっちかよ……

 

慣れた

一部13話あたり

[ シャルトー ]
なあ、ギィド、気になってる事があるんだけド

[ ギィド ]
帰れ。

[ シャルトー ]
セレンとウォルトの関係って、なんなの?
恋人同士には見えないんだけど、でもただの仕事仲間ともちがくナイ?

[ ギィド ]
しるか、帰れ。

[ シャルトー ]
なんダ、あんたも知らないんだ。気になるんだよなァ……

[ ジャグ ]
(最近、ギィドもひでえが、シャルトーのスルースキル、半端ねえな……)

 

 

セレンさんとジルさん、二人は仲良し

ジルさん初登場後の二人

[ ジル ]
ねぇ、セレンさん。
セレンさんはシャルトーさんとギィおじさまのこと、どう思う?

[ セレン ]
毛狂い、受付。

[ ジル ]
ううん、そうじゃなくて……あの二人を見ていて思ったんだけど、シャルトーさんって、実はギィのこと、好きなのかしら。

[ セレン ]
詮索は、厄介と判断。が、何をもっての結論とす?

[ ジル ]
うーん、そうね、強いて言うなら、彼、私やジャグがギィって呼ぶと、ちょっと嫌そうな顔をするの。

[ セレン ]
……次回、是非、我も検分を希望

[ ジル ]
うん、見てみて。ちょっと可愛いの。

 

だから間違いが起こっちまえ。

 

[ ジャグ ]
なんて言うかよぉ。
ジルには、もっと俺じゃなくて、若くて金持った、優しい男がきっと似合うと思ううだけど、俺はこのままでいいんかなぁ……

[ ギィド ]
……おまえ、酔っ払うと、いつもその話だな……

[ ジャグ ]
溜息つくなよ、ギィ! 相棒が真剣に悩んでんだぞ!?

[ ギィド ]
じゃあ、何だ、見合いでもさせたらどうだ。

[ ジャグ ]
あー駄目だ駄目だ、探したけど、いいやつがいなかった。
せめて俺より稼げて良い男じゃないと。

[ ギィド ]
ならお前の顧客はどうだ?
それなりに歳も地位もよさそうな客とかいるだろう。

[ ジャグ ]
金持ちはプライドが高くて気に食わねぇ。
それに、守ってもらうんじゃなくて、自分の身は自分で守れるくれえの腕がねぇと、ジルを守ってやれねェだろ。

[ ギィド ]
……なら、ほら、ルードとか、どうだ。
アレならそれなりに稼ぎもいいし根もいいやつだろう。確かジルとは仲が良かったしな

(といってもルードもジルにもその気は一切なさそうだったが)

[ ジャグ ]
俺より弱い奴は認めねぇ。

[ ギィド ]
……おまえ、ホントはジルを誰にも渡す気無いだろ……

 

 

セレンさんの必殺技

[ セレン ]

否。心中を、無に。
先、見つめ、放出。

[ ジル ]
ええと……こう、かしら?

[ セレン ]
可。
覚え、良。
後、応用。

[ ウォルト ]
ん、お前ら、何してんだ?

[ ジル ]
あら、ごきげんよう、ウォルトさん。
ちょっと、セレンさんの得意な魔法の手ほどきをしていただいているんです。

[ ウォルト ]
セレンの得意な魔法って、ま、まさか……

[ セレン ]
不届き者、成敗。
股間、氷結。(ドヤッ)

[ ウォルト ]
いやいやいやいやいや、それは教えんな二代目無血の女王とかいらねえから……!