従者の愛と葛藤の日々 閑話3のあとがき

本当は8話の中で書いてたけど、話の流れ上カットしていたサーフ氏及びモルトレントの話を閑話としてまとめたり、さらに実はシエン坊ちゃまのサイドもあるんですけど、そちらはガッツリ書いていないので9話くらいにさらっと触れたいな、と思いつつ。

以下、ネタばれ含むあとがきです。

色々とヤバいアルグに対して混乱するエンブラント隊と、ちょっと脇道のハンス君とのフラグを回収しつつ、副長であるサーフさんが、アルグとルスターの支援をする気になりました!という話でした。

サーフさんはアルグへの幻想を打ち砕かれて落ち込んだ、と思いきや、ルスターを好敵手として能力、性格を認めているので、ちょっとショックを受けながらも意外とそこは持ち直しています。
それよりもサーフさんはアルグと違い自分自身にカリスマ性はないと思っている、努力型の参謀タイプで若く、プライド高めなので、失敗(寄りにもよってアルグに迷惑をかける方向で)に対してのショックと、自分の生家が大嫌いなため、その影響が足を引っ張ったことにショックを受けていました。だからこれから一通り落ち込んで切り替えたサーフさんはルスターとアルグをガッツリ支援するよ!という補足説明回でした。

ちなみにサーフさん、ハンスからの感情には一切気がついていません。
一応ハンスがまだ距離を測っているところもあるし、サーフはアルグと違って女性から好意を向けられることは多くても、男性から好意を向けられる事は稀なので(アルグは男性女性ともに人気がある)その辺はニブそうです。
あと、閑話内で触れられなかったんですが、サーフは淡い初恋を抱いてたメイドさんが、実家の家令のおっさんが手籠にして揉めてメイドさんが辞めるとかいう経験してたり、次に付き合った女性がサーフと別の男性(貴族)と二股してて、最終的にサーフが捨てられてるという経験してるんで、人の恋愛はともかく、自分の恋愛にはトラウマ持ってて、完全に「自分は仕事に生きるんで。ええ、良い上司に恵まれましたし、仕事は嫌いじゃないですし、別に結婚願望はないんで、本当に」という感じです。
そんな感じなのでハンスくんはうまくサーフさんを懐柔できると良いね……というか、結構サーフ自身は人間としてハンスに対して信頼とか好意とかはもっているんで、後は可愛くて元気な大型犬と思いきや意外としたたかなハンスがしれっと押して押して、サーフが「あれ…?」と疑問に思った時には押し倒してたりするんじゃないかと思います。

とりあえず次回から、ルスターさん復帰です。
少しシリアスになりそうなのですが、最近足りないラブコメ要素とイチャイチャをぶっこみたい、とこねくり回しつつ。次回の更新もよろしくおねがいします。